Azure に GPU 付き VM を建てた話

Microsoft Azure

いきなりですがみなさん、 Azure の Virtual Machines では GPU 付きインスタンスが提供されていることはご存知でしょうか?
GPU 付きインスタンスを使用することで、 ビデオ編集、3D 制作やゲーム、機械学習などのハイパフォーマンス・コンピューティングが利用できます。

Azure の GPU 付きインスタンス にはいくつかの種類があります。
先日、その中の「NV シリーズ」を使用しようとした際に躓いた点がありましたので、この記事では主に NV シリーズについて書いていきます。

Azure での GPU 付きインスタンスの種類

NV シリーズについての前に、 Azure で利用できる GPU 付きインスタンスの種類についてまとめます。
Azure ではこれらの GPU 付きインスタンスのことを「N シリーズ」と呼んでいます。

NC シリーズ

NC シリーズはクラッシュ シミュレーションやタンパク質解析、モンテ カルロ シミュレーションなど主に密結合並列コンピューティングに最適化されています。
そのため、各シリーズでの最上位クラスのインスタンスでは低待機時間かつ高スループットのネットワーク インターフェイスが搭載されています。
使用されているGPUはNvidia Tesla K80 、 P100 、 V100 です。これらは使用するインスタンスのバージョンによって異なります。
NC シリーズインスタンスではAIや深層学習などへの使用も可能ですが、次に記す ND シリーズが使用可能になりましたのでぜひそちらを使いましょう。

ND シリーズ

ND シリーズはAIや深層学習を想定して新たに追加されたVMです。
GPU には Nvidia Tesla P40を使用しており、メインメモリは 112GiB から。GPU に搭載されているメモリは 24GB となっていますので、大規模なニューラル ネット モデルにも対応できます。
また、 NC シリーズの 2 番目に短い待機時間となっており、上位クラスのインスタンスでは infiniband も使用できます。

NV シリーズ

本題の NV シリーズです。
NV シリーズは仮想デスクトップ向けの NVIDIA GRID テクノロジを備えています。
その為、 CAD や 3D レンダリング、ゲームなどをリモートデスクトップで操作することができます。
搭載されているGPUは Nvidia Tesla M60 です。

NV シリーズインスタンスを利用するメリット

それぞれの解説の中で主な用途は書きましたが。今回わたしが NV シリーズインスタンスを利用するきっかけとなったのは Unity 開発をリモートで行いたいという思いからでした。
通常、 Unity 開発を行うには GPU を搭載したワークステーションが必要になります。
今わたしが使っている MacBookPro にも intel IrisPro は搭載されていますが、これではとても非力です。
このワークステーションを購入しようとするとかなりのコストがかかります。
ですが、 Azure を使用した場合には従量課金なので、使った時間だけ、1 秒単位での精算となるのでコスト低減を行うことができます。
また、それと同時に、リモートデスクトップで作業でき、ネットワークも高速なため外出先でも快適に操作することが可能です。

利用に当たってのコスト

Azure 料金計算ツールを使用するとかんたんに計算できます。
NV シリーズで最小のインスタンスである NV6 では、 ¥199/ 時間 で利用することができます。
常時稼働させればかなりの金額ですが、 Azure の場合、ポータルから停止すると課金も止まるので、使うときだけ ON にするという使い方をすれば最低限のコストで利用することができます。

利用開始方法

使い方は他の VM インスタンスと同じです。
VM のサイズで NV シリーズを選択すれば使えます。
ただし、そのときに幾つかの注意点があります。
これを忘れると、サイズ一覧に NV シリーズインスタンスが表示されません。

利用開始においての注意点

次の 2 つの注意事項を忘れると NV シリーズインスタンスは一生作成できないです。
(実際に私はずっとこれで引っかかって作成できていませんでした。気づいてよかった・・・)

使用できるリージョン

使用できるリージョンは限られています。
現在、日本で使用できるのは「東日本リージョン」のみとなっています。
西日本リージョンを選択するとリストに表示されなくなりますので注意してください。
それ以外のリージョンについては使用可能なリージョンを確認してください。

ストレージの種類

それぞれ、使用できるストレージが違います。
NC 、 NV シリーズでは HDD のストレージのみが使用できます。
VM インスタンス作成時に SSD のままにしているとインスタンスサイズ一覧に表示されなくなります。

まとめ

以上、Azure における GPU 付きインスタンスのまとめでした。
最後の注意事項、これを知らないと VM の作成ができないのに実はドキュメントの端っこにしか載っていなくてかなり手こずっていましたが、分かればかんたんです。
ぜひ使っていきましょう。

参考:GPU 最適化済み仮想マシンのサイズ

コメント